【ネタバレ有】Dr.パルナサスの鏡見たよ

川崎のチネチッタDr.パルナサスの鏡を見ました。良い意味で裏切られた作品で、観て良かったーって作品です。


Dr.パルナサスの鏡は、鏡の中(想像の世界)と現実(見世物馬車)を行き来して、人々の「選択」を描く物語です。
鏡の中の世界では必ず選択肢が現れます。
その選択の成否については、正解と不正解が悪魔とパルナサス博士の賭けの対象になってたりします。
例えば、最初の酔っぱらった男の選択肢は、酒をやめるか否か。(結局男は否を選択して爆死\(^o^)/)
しかしながら、その選択が正しいか否かというのはあくまでパルナサス博士にとっての正解でしかなく、娘のヴァレンティナの選択によって、そのことが暴かれたりします。
Dr.パルナサスの鏡という作品は、おとぎ話にあるような「戒め」を鏡の中の世界で語らせようとするが、それはあくまで語り手のエゴでもあることを指摘しているというわけです。


実はこの作品、ジョニーデップ大好きの連れの誘いで観に行ったんですが、ジョニー主演の他作品であるチャーリーとチョコレート工場のような、おとぎ話的な話から一つメタな視点で描かれている作品となっています。
その他にも、ストーリー構成と作品に内包されるメッセージがいろいろとあり、観終わってからニヤニヤと色々考えるには良い作品だなあと思いました。